この記事のポイント
- 「ジムのシャワーで元を取る」という珍発言、その収支は月々マイナス6,500円の大赤字という残酷な現実。
- しかし、その赤字を補って余りあるのが、健康やメンタルヘルスといったお金に換算できない「見えないリターン」。
- 夫が口にする「節約」は真っ赤な嘘?その裏に隠された男のプライドと「認めてほしい」という、ささやかな願い。
- 月7,700円を「夫の小遣い」から「家族の未来を守る最強の保険」へと昇華させる魔法のコミュニケーション術とは。
「ジムのシャワーで元が取れる」――夫のその一言、あなたなら信じますか?
「会社の近くにジムができたんだ。毎日シャワーを使えば、家の水道代とガス代が浮くから、実質タダみたいなものだよ!」
ある日、夫からこんなキラキラした目で語られたら、あなたはどう反応しますか?一見すると、家計を思う優しさのようですが、あなたの心にはきっとこんな疑念が浮かぶはずです。
「…それ、本当に、本気で言ってる?」
実はこの疑問、あなただけが抱いているものではありません。実際にファイナンシャルフィールドの記事でも取り上げられるほど、多くの家庭で勃発している(かもしれない)普遍的なテーマなのです。
この記事では、そんな夫の珍発言を真正面から受け止めます。まずは冷徹な数字でその計画の甘さを暴き、次に、そんな損得勘定をはるかに超えたジム通いの「本当の価値」を解き明かします。そして最後には、この一件を夫婦の絆を深める絶好のチャンスに変えるための、ちょっとしたコミュニケーション術まで、徹底的に語り尽くします!
【いきなり結論】夫の夢、打ち砕きます。シャワー代の節約額は月々たったの1,200円!
では早速、あなたの心のモヤモヤを晴らしましょう。夫のその計画、数字上は完膚なきまでに破綻しています。
ファイナンシャルプランナーによる、あるシビアな試算を見てみましょう。そこでは、シャワー1回あたりの光熱費が容赦なく算出されています。
・水道代:0.163円×100リットル=16.3円
・ガス代:21.3度×100リットル÷(80%×1万750キロカロリー/1立方メートル)×155.14円/1立方メートル=38.4円合計すると54.7円で、仮に平日毎日(月22日)ジムでシャワーを浴びたとすると、1ヶ月の節約額は「54.7円×22日=約1203円」となります。
「シャワー代を節約できる」と“近所のジム”に通う夫。「月7700円」かかりますが、平日に毎日通えば“元は取れる”でしょうか? ガス・水道代を試算 – ファイナンシャルフィールド
どうでしょう。月会費7,700円に対して、節約効果はわずか約1,203円。毎月およそ6,500円の赤字が垂れ流される計算です。もはや「賭け」にすらなっていない、最初から負けが確定した勝負なのです。
もちろん、これはあくまで一例。ご家庭のガスの種類や地域によって多少の変動はあるでしょう。エネルギー情報サイト「エネチェンジ」の試算では、10分間のシャワーでガス代は約51.56円とされていたりもします(※)。
しかし、どんなに甘い計算をしようとも、数千円の月会費をシャワー代ごときで回収するのが不可能である事実に変わりはありません。夫の「実質タダ」理論は、残念ながら甘い幻想。まずはこの冷徹な事実を、夫婦でしっかりと共有するところから始めましょう。
【独自分析1】「損した」と思うのはまだ早い!月7,700円で買える、3つの未来
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最強の保険は「健康」。将来の医療費を先払いすると思えば、むしろ激安?
ジム通いがもたらす最大の恩恵、それはもちろん「健康」です。定期的な運動が生活習慣病のリスクを劇的に下げることは、もはや言うまでもありません。文部科学省の報告書(※)を見ても、その効果は明らかです。
考えてみてください。10年後、20年後に病気で倒れ、高額な医療費と不自由な生活を強いられるリスク。それに比べれば、月々7,700円でそのリスクを軽減できるのは、どんな生命保険よりもはるかにコストパフォーマンスの高い「最強の保険」だと思いませんか?
夫のイライラが減る魔法?家庭円満こそ、最高の節約術
私が次に注目するのは、心の健康です。汗を流して仕事のストレスをジムに置いて帰ってくる夫。ある調査(※)によれば、運動習慣のある人は「生活が明るく楽しくなる」と感じるそうです。
もし、夫のイライラが減り、家庭に持ち込むのが笑顔と優しさだけになったとしたら…?それは、家族にとってプライスレスな価値を持つはずです。家庭内の無用なケンカが一つ減るだけで、どれだけ心が安らぐことか。そう考えれば、月7,700円は最高の「家庭円満サブスク」と言えるでしょう。
デキる男は身体も作る?ジムがもたらす「時間」という名のボーナス
最後に見逃せないのが「タイパ(タイムパフォーマンス)」の向上です。仕事帰りにジムへ直行するルーティンは、ダラダラ時間をなくし、生活にハリを与えます。
運動で脳が活性化すれば、仕事の生産性もアップ。残業が減り、家族と過ごすかけがえのない時間が増えるかもしれません。人生という限られた時間を最大限に有効活用するための「起動スイッチ」として、ジムは最高のツールになり得るのです。
どうですか?金銭的な節約額(約1,200円)だけで「損だ」と切り捨てるのは、あまりにもったいない。健康、メンタル、時間というお金では買えない「見えないリターン」にこそ、この投資の真価が隠されているのです。
【独自分析2】なぜ夫は「節約」なんて、バレバレの嘘をつくのか?その裏に隠された男心
さて、ここで私が最も注目したいのが、夫の不可解な言動そのものです。なぜ、彼は「健康になりたい」「体型が気になる」とストレートに言わず、わざわざ「節約」などという、すぐ論破されそうな理屈を持ち出すのでしょうか?
そこには、妻にはなかなか理解しがたい、男特有のちっぽけなプライドが見え隠れしているのです。
バレてる?「自分のためだけ」にお金を使う後ろめたさ
家計を共にする身として、「自分のためだけ」に月数千円をコンスタントに使うことに、無意識の罪悪感を抱く男性は少なくありません。「このお金があれば、もっと家族のために何かできたのに…」そんな思いが、彼の口を重くさせているのです。
そこで持ち出すのが、「節約」という家族のための大義名分。「これはオレのためじゃない。家の光熱費が浮く、家族のための投資なんだ!」と自分に、そして何よりあなたに言い聞かせることで、罪悪感を乗り越えようとしている。健気だと思いませんか?
本当は、あなたに「いいよ」って言ってほしいだけ
この「節約」という建前は、裏を返せば「ジムに通うことを、君に認めてほしい」という切実なサインなのです。彼は、あなたから「また無駄遣いして!」と頭ごなしに否定されるのを、心の底から恐れているのかもしれません。
だからこそ、この珍発言を「おかしな言い訳」と斬り捨てるのはNG。これは、彼の本音を引き出す最高のコミュニケーションチャンスなのです。
「なるほど、節約にもなるんだ!すごいね!ちなみに、ジムではどんなことしてみたいの?」
一度、彼の理屈という名の土俵に乗ってあげましょう。その上で、本来の目的に話を振ってあげる優しさを見せれば、彼は安心して「実は最近、お腹が…」「健康診断でさ…」と、本当の動機を語り始めてくれるはずです。
提案:夫の「言い訳」を逆手に取る!ジム通いを「家族の資産」に変える3つの魔法
さあ、ここからがあなたの腕の見せ所です。夫のこの珍発言を、ただの「浪費」で終わらせるか、それとも「家族への投資」へと昇華させるか。すべては、あなたのコミュニケーションにかかっているのです。
ステップ1:「お小遣い」から「健康投資」へ。名前を変えるだけで意識が変わる
まずは家計簿に「健康投資」あるいは「ウェルネス費」という新しい項目を作りましょう。そこに夫のジム会費を堂々と計上するのです。これだけで、ジム通いは「夫個人の娯楽」から「家族公認のプロジェクト」へと、その意味合いが大きく変わります。
ステップ2:夫を一人にさせない!「家族のプロジェクト」にして巻き込む
次に、夫婦で共通の目標を設定してしまいましょう。これぞ、夫を孤立させないための秘策です。
- 「半年後の健康診断で、お互いに良い結果を見せ合おう!」
- 「次の夏休み、子供と一緒に山登りするために体力つけようね!」
- 「週末はたまに、一緒にウォーキングでもしてみない?」
夫は「家族のために頑張る」という大義名分を得てモチベーションが上がり、あなたも応援しやすくなる。まさに一石二鳥です。
ステップ3:最高の報酬は「あなたの言葉」。「ありがとう」でモチベーションを燃やす
そして最も大切なのが、成果を言葉にして伝えること。「最近、なんだか顔色がいいね」「イライラすることが減ったみたいで、私も嬉しいな」。そんな何気ない一言が、彼にとっては何よりのガソリンになります。
夫が健康でご機嫌でいることが、家族全体の幸せに直結している。この事実を伝え、感謝の気持ちを共有することで、月7,700円の出費は、家族の笑顔を守るための何物にも代えがたい価値ある投資へと変わっていくのです。
結論:夫の「元は取れる」は嘘。でも、その嘘には乗ってあげる価値がある
「ジムのシャワーで月会費の元は取れるか?」――この問いへの答えは、明確に「NO」です。金銭的な損得勘定では、どうあがいても元は取れません。
しかし、私がこの記事を通して本当に伝えたかったのは、そんなケチな損得勘定を笑い飛ばすほどの、もっと大きな価値がそこには眠っている、ということです。
月々7,700円は、未来の健康を守り、日々のストレスを和らげ、夫婦関係を円滑にし、ひいては家族全体の幸福度を高めるための「未来へのサブスクリプション」。そう考えれば、これほど費用対効果の高い投資は、そうそう見つかるものではありません。
もし、あなたの愛する夫が、少し照れくさそうに、あるいは自信満々に「ジムのシャワーで節約できるんだ!」と語り始めたら…。そのときは、どうか数字で論破する前に、彼の言葉の裏にある「健康でいたい」「格好良くありたい」という切実な願いに、耳を傾けてあげてください。そして、最高の笑顔でこう言ってあげるのです。「いいね!家族のために、頑張ってね!」と。


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