ソニーの新境地!REON POCKET PROで体感する快適エアコン

1ソニーの“着るエアコン”はなにがスゴいのか 事業化から6年、20カ国以上に展開ITmedia ビジネスオンライン7/10(木) 5:50 ガジェット

未来が、首元にやってきた。ソニーの「着るエアコン」がヤバい理由

正直に告白します。私はこれまで、ソニーが開発した「着るエアコン」こと『REON POCKET』を、どこか侮っていました。「ガジェット好きが買う、ちょっとしたオモチャでしょ?」と。しかし、今年の猛暑を体験し、藁にもすがる思いで最新モデル『REON POCKET PRO』を手にした瞬間、その考えは180度変わりました。

これは、オモチャじゃない。未来です。 スイッチを入れた瞬間に首筋を駆け抜ける、あの「ヒヤッ」とする衝撃的な冷たさ。炎天下の通勤電車、エアコンが効きすぎるオフィス、キッチンでの地獄のような調理…。これまで我慢するしかなかった日常のあらゆる「不快」が、手のひらサイズのこのデバイス一つで解決してしまうのです。

案の定、この感覚は私だけのものではなかったようです。ソニーの発表によれば、この新モデルは初動の販売数量が前年モデルの実に3倍に達したとのこと(出典:ソニーサーモテクノロジー プレスリリース)。もはや一部のガジェットマニアだけでなく、多くの人々がこの「パーソナルな快適さ」を求めている証拠です。

この記事では、単なる製品スペックの紹介ではありません。私が実際に使って感じた生々しいメリットと、正直なデメリット。そして、この小さなデバイスが、私たちの夏の過ごし方、いや、ライフスタイルそのものをどう変えてしまうのか。その可能性について、どこよりも熱く、深く掘り下げていきたいと思います。今年の夏を快適に過ごしたいすべての人へ、この記事を捧げます。

そもそも「REON POCKET」って何?30秒でわかる基本のキ

「名前は聞いたことあるけど、一体何なの?」という方のために、超簡単に説明します。

REON POCKETは、ソニーグループが開発した、首元に装着するウェアラブルデバイスです。本体には「ペルチェ素子」という、電気を流すと片面が冷え、もう片面が温まる半導体が使われています。これを専用のインナーウェアやネックバンドで首元に固定することで、直接、体を冷やしたり温めたりできるという仕組みです。まさに「着るエアコン」というニックネームがぴったりの未来的なガジェットなのです。

技術革新の背景:なぜソニーは“着るエアコン”を開発したのか

【本音レビュー】最新モデルは本当に”買い”か?使ってわかった3つのメリットと2つの注意点

さて、ここからが本題です。約1ヶ月間、通勤から休日のアウトドアまで、文字通り肌身離さず使い倒した私が感じた、リアルな感想をお届けします。

メリット1:衝撃的な冷却性能。「不快」が「快感」に変わる瞬間

これは、本当に体験しないと分からないかもしれません。駅のホームで汗だくになりながら電車を待つ時間。スイッチを入れた途端、首筋の太い血管がダイレクトに冷やされ、まるで頭にかけ流し温泉ならぬ「かけ流し冷水」を浴びているような感覚。じわ〜っと汗が引いていき、不快な待ち時間が「むしろ気持ちいい」時間に変わるのです。冷却レベルは複数段階で調整でき、新搭載の「スマートクールモード」は、周囲の温度や行動に合わせて自動で冷却レベルを調整してくれる賢さ。正直、これだけで「買ってよかった」と心から思いました。

メリット2:圧倒的な静音性。オフィスでも気兼ねなく使える

ウェアラブルデバイスで気になるのが「動作音」。しかし、このREON POCKET PROは驚くほど静かです。もちろん最大レベルで動かせば「コー」という小さなファン音はしますが、静かなオフィスで隣の席の同僚に気づかれることはまずありませんでした。エアコンが効きすぎて寒い女性社員を横目に、一人だけ快適な温度で仕事に集中できる。この優越感は、何物にも代えがたいものがあります(笑)。

メリット3:洗練されたデザイン。もはや「ガジェット感」はゼロ

初期モデルは正直、「いかにもガジェット着けてます」感がありましたが、最新モデルは専用ネックバンドと一体化し、非常にスマート。白いシャツの襟元から覗いても、ほとんど目立ちません。「それ何?」と聞かれることはあっても、「ダサい」と思われることはないでしょう。ファッション性を全く損なわずに、最先端の快適さを享受できる。ソニーのデザイン力、恐るべしです。


注意点1:バッテリーは正直、ギリギリ

最大の、そして唯一とも言える弱点がバッテリーです。最も強力な冷却レベルで連続使用すると、公称値では数時間ですが、体感では2〜3時間程度で切れてしまいます。通勤の往復で使うのがやっと、という感じでしょうか。一日中屋外で使いたい場合は、モバイルバッテリーが必須になります。この点は、今後のモデルでの改善を強く期待したいところです。

注意点2:価格は安くない

本体と専用ネックバンドを合わせると、約1万円後半。扇風機や冷却グッズと比べると、決して安い買い物ではありません。「快適さ」にどれだけの価値を見出すか、個人の価値観が問われる価格設定だと感じました。

【結論】この未来のチケット、あなたは買うべきか?こんな人には絶対おすすめ!

メリット・デメリットを踏まえた上で、私が考える「REON POCKET PROを買うべき人」は、ずばりこんな人です。

  • 炎天下で外回りをすることが多いビジネスマン:顧客先に向かうまでの不快感を劇的に軽減できます。第一印象が重要な商談前に、汗だくになるリスクを減らせます。
  • 夏フェスやキャンプ、スポーツ観戦が趣味のアウトドア派:モバイルバッテリーと組み合わせれば、屋外での熱中症対策の強力な武器になります。
  • エアコンの温度設定で論争が絶えないオフィスワーカーや家族:「暑い」「寒い」の不毛な争いに終止符を打てます。平和のための投資と考えれば、安いくらいかもしれません。
  • キッチンで火を使うことが多い主婦・主夫の方:夏の調理中の汗だく地獄から解放されます。料理の質も上がるかも?

逆に、「ほとんど室内で過ごし、エアコン環境も快適」という方には、宝の持ち腐れになる可能性もあります。しかし、少しでも上記に当てはまるなら、この「未来のチケット」を手に入れる価値は十分にあると、私は断言します。

多角的視点:ソニーの新製品が示す未来の可能性

これは単なるガジェットじゃない。ソニーが描く「パーソナル空調」という未来

最後に、少しだけ未来の話をさせてください。私がこのREON POCKETに熱狂するのは、単に涼しいからだけではありません。このデバイスが、ソニーという巨大企業が描く**「空調のパーソナライズ化」という壮大なビジョン**の第一歩だと感じられるからです。

考えてみてください。これまでは、部屋全体、建物全体を冷やすのが当たり前でした。しかし、それは非常にエネルギー効率が悪い。本当に快適にしたいのは、部屋ではなく「自分自身」のはずです。REON POCKETの技術が進化し、より長時間、よりパワフルになれば、私たちは部屋のエアコンに頼らずとも、個人個人が最適な温度で過ごせる未来がやってくるかもしれません。

それは、エネルギー問題という地球規模の課題に対する、一つのスマートな答えにもなり得ます。ソニーがカメラやゲームで培った小型化・省電力技術を、全く新しい「環境」という分野に投入してきた。その野心と挑戦に、私はテクノロジー好きとして、そして一人の生活者として、興奮を禁じ得ないのです。

REON POCKETは、ただの「着るエアコン」ではありません。それは、私たちのライフスタイル、そして地球との付き合い方さえも変えてしまう可能性を秘めた、未来からの招待状なのかもしれません。

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