この記事で、あなたと考える3つのこと
- 「なぜ、あんなに幸せそうだった彼女たちが…?」人気大食いYouTuber「はらぺこツインズ」が明かした「重度のうつ病」という衝撃の告白。その言葉の重みに迫ります。
- 「診断時は手遅れ」「2年間引きこもり」――。姉のかこさんが語った壮絶な闘病生活。その告白は、なぜ今、私たちの胸を打つのでしょうか。
- これは他人事ではありません。彼女たちの勇気ある告白をきっかけに、もしあなたの心が悲鳴をあげた時、何ができるのかを一緒に考えます。
導入:「どうして、あんなに幸せそうに笑っていた彼女たちが…?」
チャンネル登録者数57万人超。双子の姉妹が豪快に、そして何より幸せそうに食事を楽しむ姿で、私たちを笑顔にしてくれた大食いYouTuber「はらぺこツインズ」。画面の中の彼女たちは、いつも太陽のようでした。だからこそ、突然の活動休止、そして明かされた衝撃の事実に、そう感じたファンは少なくないはずです。
2025年10月の活動休止発表から2ヶ月。姉・かこさんのインスタグラムで明かされたのは、「重度のうつ病」という、あまりにも重い現実でした。このニュースは単なる活動休止報告ではありません。それは、華やかな世界の光に隠された、あまりにも深い“影”を私たちに見せつけ、そしてこう問いかけているのです。「あなたは、画面の向こう側の“本当の痛み”に気づけていますか?」と。
この記事では、彼女たちが絞り出すように語ってくれた壮絶な真実を紐解きながら、なぜ人気クリエイターが心を壊してしまうのか、その構造に深く切り込んでいきます。そして、彼女たちの勇気ある一歩を道しるべに、あなた自身の、そしてあなたの隣にいる大切な人の「心の健康」を守るために何ができるのかを、一緒に考えていきたいと思います。
「診断された時は、もう手遅れでした」――光なきトンネルで彼女たちが見たもの
「動画でもお話しさせていただきましたが私たちはうつ病を長年患っております」。スポニチアネックスも報じた姉・かこさんのインスタグラムの投稿は、静かな、しかし覚悟に満ちた言葉で始まりました。そこに綴られていたのは、私たちの想像を絶する闘いの記録でした。
「天井を見上げるだけの日々」絶望の淵で綴られた言葉
彼女たちのうつ病との闘いは、実に10年以上。診断された当時、その状況はすでに深刻だったといいます。
診断された時は重度のうつ病で既に手遅れでした。2年間引きこもり主治医と母としか話さない日々が続き、布団の中から天井を見上げる毎日でした。出口のないトンネルの中ってこういうことなのかと思いながら毎日を過ごしていました。光がないんです。
「手遅れでした」という、突き刺さるような一言。光が一切ない、出口のないトンネル。そんな絶望の底で、ただ天井を見つめて過ごす日々を、あなたは想像できるでしょうか。「朝が来るのが怖いし夜眠るのも怖い」。その言葉は、うつ病が人の日常から、時間という概念すら奪い去ってしまう恐ろしい病であることを、私たちに痛いほど教えてくれます。
“発作が起きたことすら忘れてしまう”――記憶を奪う病との闘い
現在も服薬とカウンセリングを続ける彼女たち。しかし病は、さらなる牙を剥きます。かこさんは、「解離性健忘症」という、もう一つの病を併発していることを打ち明けました。
私は解離性健忘症も発症してしまい、強いストレスを感じると発作が起きるのですが、その発作が起きたことを忘れてしまいます。(これは本当にあこに申し訳ないです…)なので今は極力ストレスがかからない状況を作ることを心がけています。
大食い双子姉妹ユーチューバー 「重度のうつ病で手遅れ」「2年間引きこもり」活動休止の現状にも言及 – Yahoo!ニュース
強いストレスで発作が起き、その記憶さえも失ってしまう。何より辛いのは、すぐ隣で支えてくれる妹・あこさんへの「申し訳ない」という気持ちでしょう。病は、自分の心だけでなく、一番大切な人との関係性にまで影を落とすのです。
それでも彼女たちは言います。「動画を撮影している時は調子が良い時」。それは、ファンの前では心から食事を楽しみたいという、彼女たちのクリエイターとしての魂の叫びなのかもしれません。
なぜ彼女たちは、すべてを告白する道を選んだのか?その勇気が社会を動かす理由
考えてみてください。これほどまでにプライベートで、デリケートな問題を、なぜ彼女たちは公にしたのでしょうか。偏見の目、心無い憶測、今後の活動への不安…。あらゆるリスクを乗り越えて告白を選んだその勇気は、私たちの社会にとって、とてつもなく大きな意味を持っています。
一つは、**「うつ病は、特別な人の病気じゃない」という当たり前の事実を、世の中に突きつけたこと。**いまだに「心の風邪」なんて軽い言葉の裏で、「弱いからだ」「気持ちの問題だ」という残酷な誤解が蔓延しています。でも、あの太陽のような笑顔の彼女たちが、これほどまでに苦しんでいた。この事実は、「うつ病は誰の身にも起こりうる、ごく普通の病気なのだ」という真実を、何万という言葉よりも雄弁に物語ってくれるのです。
そしてもう一つは、**暗闇の中で震えている、たくさんの人々に光を届けたこと。**「つらいのは自分だけじゃないんだ」「助けを求めても、いいんだ」。憧れの彼女たちが発した「私も同じだよ」というメッセージは、声を出せずに一人で苦しんでいた人々にとって、どれほどの救いになったことでしょう。彼女たちの勇気は、誰かが専門医の扉を叩く、その最後の一押しになったかもしれないのです。
「好き」は、いつしか「呪い」に変わるのか?YouTuberを蝕む“3つの闇”
はらぺこツインズの告白は、私たちにもう一つの問いを突きつけます。それは、「好き」を仕事にするという、誰もが羨むような生き方が、なぜこれほどまでにクリエイターの心を追い詰めてしまうのか?という問題です。その光の裏には、少なくとも3つの深い“闇”が潜んでいるように、私には思えるのです。
闇①:数字という名の“麻薬”と終わらないプレッシャー
再生回数、登録者数、高評価の数…。YouTuberの世界では、あらゆるものが「数字」に換算されます。それは成功の証であると同時に、一度味わえば逃れられない“麻薬”にもなり得ます。WIREDの記事「燃え尽きるインフルエンサーたちと、そのメンタルを支える新たな動き」が警鐘を鳴らすように、「常に結果を出し続けなければならない」という無限のプレッシャーは、確実に心をすり減らし、クリエイターを燃え尽きさせていきます。
闇②:画面の向こうから飛んでくる“匿名のナイフ”
自らの人生を切り売りするクリエイターは、称賛と共に、無数の“匿名のナイフ”に晒される運命にあります。顔も名前も知らない誰かから放たれる悪意ある言葉は、見えないからこそ深く、そして確実に心を抉るのです。Chaproの記事「YouTuberの過酷なストレス!抱えやすい悩みと原因を徹底解説」でもその危険性は指摘されていますが、すべての声に真摯に向き合おうとする誠実なクリエイターほど、このナイフの餌食になりやすいのかもしれません。
闇③:【独自考察】「大食い」と「双子」――彼女たちだけが背負った特殊な十字架
さらに、はらぺこツインズの場合、二つの特殊な十字架を背負っていたのではないかと私は考えます。
一つは「大食い」というパフォーマンスそのものが持つ、心身への負荷。食べるという生命の根源的行為が、数字や評価に晒される仕事になった時、心と身体のバランスを保つことはどれほど困難だったでしょうか。(ORICON NEWSは、あこさんの入院理由を大食いではないと報じていますが、このジャンル特有のプレッシャーが皆無だったとは言い切れないでしょう。)
そしてもう一つは「双子」という、あまりにも密接なユニットの関係性。誰よりも深く理解し合える最強の味方であると同時に、常に比較され、どちらかが倒れればすべてが止まるという重圧を、二人で分かち合ってきたはずです。その強すぎる絆が、時としてお互いを縛る鎖にもなり得たのではないか。この特殊な関係性が、彼女たちの心に与えた影響は計り知れません。
これは、他人事じゃない。もし“あなた”の心が悲鳴をあげたら
ここまで読んでくださったあなたに、一番伝えたいことがあります。はらぺこツインズの物語は、決して遠い世界の出来事ではありません。もし、あなたの心が、彼女たちと同じように「つらい」「もう消えてしまいたい」と悲鳴をあげているのなら。お願いです、どうか一人で抱え込まないでください。
心が送る“SOS”を見逃さないで
「自分は大丈夫」と思っていませんか?もし、こんなサインが2週間以上続いているなら、それはあなたの心が送る“SOS”かもしれません。
- 大好きだったはずの趣味が、少しも楽しくない
- 理由もないのに涙が出たり、気分が沈んだりする
- ベッドに入っても何時間も眠れない。逆に、朝早くに目が覚めてしまう
- 食事が喉を通らない。あるいは、気づくと食べ過ぎている
- 身体が鉛のように重く、何をする気力も湧かない
- 「自分なんて価値がない」「みんなに迷惑をかけている」と自分を責めてしまう
あなたは一人じゃない。頼れる場所がここにある
誰かに話すだけで、心は少し軽くなります。顔も名前も明かさずに、ただ話を聞いてくれる場所があります。
- 厚生労働省「まもろうよこころ」
LINEやチャットでも相談できる窓口が、あなたを待っています。
まもろうよ こころ|厚生労働省一人で悩んでいませんか?電話やSNSで悩みを相談できる窓口や、厚生労働省の自殺対策の取り組みについて紹介しています。 - いのちの電話
あなたの胸の内を、声に出して伝えてみてください。
ナビダイヤル:0570-783-556(午前10時~午後10時) - こころの健康相談統一ダイヤル
地域の専門機関が、あなたをサポートしてくれます。
電話番号:0570-064-556
そして、専門の医療機関(精神科・心療内科)の扉を叩くことは、決して恥ずかしいことではありません。うつ病は、適切な治療で必ず良くなる病気です。専門家の力を借りることは、自分自身を守るための、最も賢明で、最も勇気ある選択なのです。
最後に:彼女たちの勇気を、私たちの未来へつなぐために
はらぺこツインズが、その身を削るようにして伝えてくれた「重度のうつ病」との闘いの真実。それは、クリエイターという職業の過酷さと、私たち誰もが向き合うべきメンタルヘルスの問題を、改めて浮き彫りにしました。
彼女たちの告白は、社会の偏見を壊し、声なき人々の背中を押す、本当に価値ある一歩です。今はただ、二人がすべてのプレッシャーから解放され、心から安らげる日が来ることを、一人のファンとして願ってやみません。
そして私たち視聴者も、変わらなければなりません。何気なく放った一言が、画面の向こうで必死に頑張っている誰かの心を壊す“ナイフ”になりうる。その想像力を、決して忘れてはいけないのです。
はらぺこツインズが灯してくれた、この小さな勇気の炎を消さないために。私たち一人ひとりが心の健康に真剣に向き合い、互いの痛みに寄り添える、もっと優しい社会へ。その未来を創る一員に、あなたもなってくれませんか。


コメント